日本では年末進行が始まったとか。でもここでは12月に入った実感さえない。なんせ暑い。
雨季よりはだいぶ涼しくなったけど、相変わらず日ざしが強烈。
朝イチに編集部で先月分のギャラを受け取り、その足で三脚探し。たぶんあるだろうと教えてもらった店は、写真機材屋があるには変わった場所で、店を見つけるまでは半信半疑だった。
店は狭く、外から中に置いてある機材が見渡せてしまうほどだった。だけどサイゴンにしては充実した輸入物が置いてある。
マンフロットの三脚やサンパックのストロボ、セコニックにマミヤにニコン。それに暗室用品も少し置いてあった。いい店を見つけた。
オーナーはフレンチカナディアンのおじさんで、たぶん奥さんだろうと思われる人はベトナム人。
マンフロットの最長で180センチほどになる、わりとしっかりした三脚を購入。クイックカップリング付き自由雲台も買って、205ドル。
日本で買うよりは安いだろうけど、今の僕には高い買い物だ。だけど仕方ない。今まで使っていた三脚はガタガタで、フレームを決めてカメラから手を離すと、フレームがずれてしまうほどだった。
学生時代に友達から買ったアルミ製のスリックの三脚は、今まで海外取材のときは重宝していた。
日本で使っているハスキーはとても使いやすいのだけど、重い。とりあえず35一眼レフで1秒くらいのシャッターが切れればことは足りる。移動が楽なスリックはとても使えるものだった。だけど酷使しすぎたようだ。
さっそくマンフロットを持って料理の撮影に向かう。今までの苦労はなんだったんだというほど撮影が楽。というかこれが当たり前なのだろう。
もう一件料理を撮りに行って、ラストはチョロンにあるホテルの撮影。
買ったばかりの三脚が大活躍。だけどしっかりしている分重い。バイクでの移動が少ししんどくなった。
撮影終了後編集部に顔を出し、編集杉田さんに三脚を自慢。次の校了後、カメラ屋巡りをすることになった。
しかし痛いなあ、205ドル。